色を塗る、いろいろ。【KawazAdventCalendar12/11】

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絵に色をつける。

そんな当たり前のことにも、いろいろあるんです。 そんな、「ふーん。」くらいのお話を。

今日のおはなしは『影を描く』か『光を描く』か。

多くのイラスト描きの方は『影を描く』のではないでしょうか?

白紙にイラスト描き上げるのに手っ取り早いのは線画です。そして影だけ真っ黒に塗りつぶせば漫画のような絵が短時間で出来上がります。

これに色を付けるにも、基本的には白色光源を想定して素材の色で描きます。線で囲まれた範囲はそれぞれ何色で、影色はこうして、その明暗は何階調で、あるいはグラデーションで、色相をずらして、ハイライトはこうして・・といった、デフォルメのノウハウで魅力的に仕上げてゆきます。

背景は背景、キャラはキャラ。といった描き分けの例が多く、どちらも基本白色光源の素材色で塗られるため、あとから問題なく組み合わせられます。

では『光を描く』人達は何を考えているのか?

スタート地点の大きな違いとして、「光がなければ何も見えない」という考えがあります。

ですから、キャラクターだけ描いて背景は白いままという事は少なく、背景にあるものは光源になるかもしれないし光を遮り影を作るかもしれないし光を反射して照り返すかもしれない、空間を決める大事な要素になるのです。(単色背景の場合、写真撮影のスタジオを想定してライティングすることでしょう) 大袈裟に言えば、場所や季節や天気や時間帯などある程度想定しなければ色を描きはじめることすら出来ない。だからこそ、場の空気を感じる絵に仕上がり、背景と主役が同じ空間に存在することが出来るのです。

絵を描かない方には知られざる色塗りのいろいろ。たぶん普通のひとに見える違いって、上手いとか好みだとか誰々さんらしいとか。一見色を置くだけの同じ作業ですが、頭の中でやってる事はぜんぜん違ったりするんだよー!というお話でした。

3DCG話に繋ぐよ

さて、多くの絵描きが美術教育で身に付けるこういった考え方。実は、これを学ぶのにも3DCGは良い教材です。なにせ光源を設定しないと真っ暗闇しか描かれないのが3DCG空間なのですから! たとえば屋外を描くにも、太陽だけでは影が真っ黒になってしまいます。その経験から天空光の存在を知ることが出来るでしょう。ツヤのある質感を出す白いハイライトの正体を知っていますか?知らなければ作れないのが3DCGなのです。

こんな作例でも、ちょっとムードが変わるでしょう?

もちろん、絵に正解はありませんし、絵の魅力は嘘を描けることにあります。しかし物の見方を知り、武器を増やすことは多くの絵描きにとって必ず役に立ちます。『出来ない結果としての個性』ではなく、『出来ることから選択した個性』のほうがもっと魅力的です。

せっかくのKawazAdventCalendar、☆付けるだけじゃなく、実際に手を動かしてみるのもいいものですよ〜っと。

リンク:: ちびきゃらを描いてみよう【KawazAdventCalendar12/3】:てとりさん

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