Project Bank - 開発日記#07 - 方針転換

Project Bank

進展があったので、詳しく書いておきます。

行き詰り

正直なところ「Project Bank」は行き詰っていました。

搭載されている経済シミュレーターの出来はいいのですが、銀行を経営するというゲーム要素がちっとも面白くならないのです。

そこで少し方針転換することにしました。

方針転換

問題は一度に新しいことをやりすぎているということです。

  1. 本格的な経済シミュレーターを搭載する
  2. 銀行を経営するゲームにする

行き詰ったのであれば、どちらか一方に絞って開発の負担を軽くすべきです。

そこで銀行を経営するという要素は、今回見送ることにしました。プレイヤーは銀行ではなく、普通の企業を経営することになります。

こうすることで、ゲームデザインがずいぶん楽になりました。

テーマ変更

さらにゲームのテーマ自体も変更することにしました。

ここまで作ってきたプロトタイプではイギリスの産業革命がテーマでした。

それはそれで魅力があるのですが、少し問題も感じていました。

ゲームに登場する製品同士の関係性が薄いということです。

例えばプロトタイプでは以下のような製品が登場しました。

  • 綿織物
  • 鉄砲
  • コーヒー
  • ラム酒

綿織物と鉄砲では材料が違いすぎます。

また消費者にとっても、需要の種類が違います。

よってこれらの製品はお互いにあまり関係性がなく、独立しているということです。

今回のミクロ経済シミュレーターでは製品同士の複雑な関係性を正確に計算してくれます。

シミュレーターの魅力を最大限に引き出すために、製品同士はもっと複雑な関係をもっていてほしいのです。

食品業界

そこでテーマを食品業界に変えてしまいました。

食品業界というのは、穀物、肉、野菜などの基本的な食材の生産から、加工したり、それらを組み合わせて料理にしたりという一連の経済活動をテーマにしようということです。

こうすることで扱う製品はすべて食材になり、お互いが強い関係性を持つことになります。

例えば今回作ったゲームには「マヨネーズ」という食材がでてきます。

これは「サラダ油」、「酢」、「卵」を材料にすることで作られます。

そして「酢」は「酒」を材料にして作られます。

さらに「酒」は「米」を材料にして作られます。

これらの食材はすべて「マヨネーズ」のためだけに存在するわけではなく、いろいろな食品から利用されるわけです。

このように食材同士はとても複雑な関係性を持ち、お互いの需要に影響を及ぼしあっています。

またテーマを変えたことにより、消費者の需要の移り変わりを描くのも楽になりました。

移り変わりとは、例えば昔は移動するのに「馬」を持っていたのが、その需要がなくなり「自動車」を買うようになった、などです。

以前のテーマではこの需要の移り変わりを描くの難しかったのですが、テーマが食品であればとても楽です。

こうすればいいのです。

ある料理が突然発明され、消費者はそればかり食べるようになる。逆にある料理が古臭くなり、だれからも食べられなくなる。

こうすることで新しい商品の登場に、さまざまな物の需要が影響を受けるという事象を描くことができます。

出来上がったもの

とあるイベントにゲームを応募する関係で、急ピッチでプロトタイプを作り上げました。

出来上がったゲームのタイトルは「Food Industry War」といいます。

screen0.png

(※ゲーム画面)

数人の方に手伝ってもらったこともあり、無事応募することができました。

ゲームの公開はそのイベントの合否が決まってからにしたいと思います。

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