Project Bank - 開発日記#08 - 通貨を検証する

Project Bank

ゲームを公開してから記事を書こうと思いましたが、時間がないので全部書いておきます。

ゲームをセッティングする

経済シミュレーターの内容を検証するには、CPUの数を0人にするのがお勧めです。

そうすることで外部要因が発生するのを防ぐことができます。

ゲームを開始する前にCPUの数を0にしましょう。

00.png

お金の総量

ここまで解説してきた通り、このシミュレーターではお金の量が厳密に管理されています。

経済主体には「企業」、「人間」、「銀行」の三種類があり、それらの持っているお金を合計すると常に一定になります。

実際にいくらお金があるかは、建物をクリックすることで見ることができます。

01_qOGnKcW.png

(※バランスシートのお金の項目)

総額がいくらになるのかですが、各々の経済主体は以下の額のお金を所有してゲームに参加します。

  • 企業 1社につき10,000,000
  • 人間 1人につき36,500
  • 銀行 10,000,000

よって総額は、

総額 = 10,000,000x企業の数 + 36,500x人間の数 + 10,000,000

となります。

このゲームでは現金はすべて銀行に預けることになっているので、銀行に入っているお金がこの世界のすべてのお金です。

よって銀行のバランスシートを見てみるとこの式があっているかどうかがわかります。

02_9lXQI42.png

(※125,193,000 = 10,000,000x1 + 36,500x2882 + 10,000,000で正しいことがわかります)

信用創造

信用創造でお金が増えるかどうかチェックしましょう。

さきほどの画像では全体でお金が1億2500万ぐらいありました。

ここから4000万を銀行から借りましょう。

03_PWwRZgq.png

(※4000万を借りる)

すると企業のお金が4000万増えていることがわかります。

04_3YTrA7I.png

ここに、画面には映っていないですが人間のもつ83,802,121と、銀行のもつ10,000,000を加えると、

165,193,000 = 71,390,879 + 83,802,121 + 10,000,000

となりお金の量が4000万だけ増えたことになります。

例外

ただし例外として、新たなお金が発行されるとこの式は崩れます。

このゲームでは誰かの支払うお金が足りないと、銀行が肩代わりします。

その時、銀行は足りない分だけお金を新たに印刷します。こうしてインフレしてしまうのです。

この式のイコールが成り立たないときは、その分だけ銀行がお札を刷ったことになります。

物価

お金の量が一定であるならば、どのような影響がでるでしょうか?

今回CPUがいないので、市場はプレイヤーの独占状態にあり、永久にお金を儲けることができます。

物価がどう推移していくか見ていきましょう。

この画像はあるときの取引の一覧です。一番右が価格になります。

05_gjX3Ob9.png

この状態からゲームを20分ぐらい放置したのが次の画像です。

06_ZtHcYt8.png

全体的に価格が下がったのがわかると思います。

これはプレイヤーがお金を貯め込んで市場に一切吐き出さないため、起こります。

人間たちはどんどんお金を吸い上げられ、それに合わせて物価が下がっていきます。

試しにプレイヤーの持っているお金を一気に使って、お金を消費者のもとに戻してみます。

07_sIsbbNV.png

物価が初期の状態に戻ったことがわかると思います。

おまけ

実際の経済と同じぐらい信用創造をさせてみます。

現在の日本では現金の20倍ぐらいのお金が、信用創造によって生み出されているらしいです。

現在どれぐらい信用創造されたのかを見るには、銀行のバランスシートを見ます。

08_54ZaZe2.png

(※銀行のバランスシート)

負債が、企業や一般人から預かっている全預金です。

それに対して、お金から銀行が所有している1000万を引いた額が、実際に銀行に存在する現金です。

つまり実際に存在する現金より多くのお金が預金として記録されていることがわかります。

その差額はこの場合4000万です。

よって現金115,193,000に対して、40,000,000が創造されたことになります。

この割合が1:20になるまで借金を繰り返せばいいわけです。

09_7L9TvWG.png

(※10年ぐらい借金をし続けたところ)

7億の現金に対して、15億まで信用創造しました。

20倍には程遠いですが、それでも物価がものすごく上がったことがわかると思います。

このようにこのシミュレーターを使えば、貸し出しが増えるたびに物価が上がり、返済が増えるたびに物価が下がる様子を確認できると思います。

Only registered users are allowed to comment on the entry. Please log in to comment.