Project Bank - 開発日記#10 - 生産関数と経済成長

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もっとも描きたかった生産関数の伸びによる、経済成長の仕組みを検証します。

産業革命

この開発日記の第6回でも少し予告していたのですが、産業革命の時に何が起きたのかをこのシミュレーターを使って再現してみます。

産業革命の文献を調べると次のようなことがわかります。

  1. 布を織る生産力が上がるようになると、糸が不足するようになり、糸の需要が上がった
  2. 逆に糸の生産力が上がるようになると、それを使う布の供給量が足りなくなった

これを小麦とパン生地を使って再現してみます。

再現してみる

  • 小麦=糸
  • パン生地=布

とします。

このゲームには研究という要素があり、それによって工場の生産力を高めることができます。

経済学的にいうと生産関数が大きくなるわけです。

今、小麦とパン生地を作る工場がそれぞれ10個ぐらい建っています。

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それぞれの工場の利益はこうなっています。

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(※小麦工場)

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(※パン生地工場)

まず小麦工場の生産技術を研究します。

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(※農薬か肥料を研究します)

そして研究が完了したら、さっそく小麦工場を建てます。

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新しい工場が稼働する前、小麦業界全体で320,000の利益が出ています。

今、新しい小麦工場の建設が完了しました。

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それまでの工場より3.2倍の効率で、小麦を作ることができます。

この時何が起こるのでしょうか?

まず新しい工場はとても儲かっているということです。

一日の利益が56,000あります。

そして小麦業界全体の利益が320,000から128,000に大幅に下がってしまったということです。

これにより、従来の小麦工場一つあたりの利益も下がっています。

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(※29,000から6,000にダウン)

そしてこの下がった利益はいったいどこにいったのかというと、それはパン生地にいくのです。

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技術革新により小麦の生産力があがると、それまでの古い技術で生産していた小麦工場は落ちぶれ、そしてパン生地の需要が高まるようになったわけです。

これは産業革命の時の、糸と布の関係に一致します。

これはあくまでシミュレーターですが、250年前のイギリスでも同様のことが起きたのでは?と思っています。

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